2005年度の試行錯誤
2005年度は,
- 生徒による授業評価
- 学校評価
で,マークシートを使ってのアンケート調査を行った.
- 利用システム:Shared Questionnaire System(以下SQS.マークシートを作成するエディタと,マークを読み取って解析するソフトのセット)
- 読み取りに使用したスキャナ:富士通のScanSnap
試行錯誤(生徒による授業評価・学校評価)
田崎を含む教務部の教員2名が担当.マークシートが3枚組になってしまい,何とかして印刷する紙の量を減らせないか,などいろいろと試行錯誤するところからはじまった.試行錯誤の結果,わかったことは次の通り(なんでこんな当たり前のことを,と思われるかもしれないが,何も知らない人に研修するときの留意点という意味もあって記録に残しておく) .
- マークシートはきちんと印刷されていること.特に,マークシート上下の■はしっかり黒くないとだめ.
- 印刷が斜めになっちゃった,とかはちょっとくらいならOKだけど,明らかに斜めなのはNG.
- ページ数が多いアンケートの場合,A3用紙にまとめて印刷して半分にぶった切る,というやりかたも分からなくはないが,紙の大きさがバラバラになってしまい,ScanSnapに仕掛けるとき苦労です.(裁断するとき■も切っちゃったりすると,読み取り不可能になる)
- マークシートの■がゆがんでいたり,(角の切りすぎ等で)欠けたり,要は形が変わったらだめ.そんなマークシートがあると,解析するときに「null」というエラーを出して処理が停止する.(すると,最初からやり直しになります)
- マークシート付近が黒く汚れている,とか最悪.使い物にならない.
- 紙はコピー用紙を用いるのがよい.わら半紙はちょっと・・・
- マークの部分はしっかり塗りつぶされていないと,認識できない.(半分しか塗っていない,とか)
- スキャンした画像の画質がイマイチだと,認識できないどころかソフトごと落ちる.落っこちた原因のファイルは,とりあえず削除してスキャンし直すか,画像ソフトでノイズとなってる部分を白く塗りつぶしてしまうかする.
- スキャン画質の確保という意味でScanSnapの設定は,読み取り品質を「スーパーファイン」にして,圧縮率は一番低くする.
- アンケート用紙が複数枚にわたるときは,スキャンするとき「1セットごとに」スキャンすること.1枚目だけ一気にスキャン,次に2枚目だけを一気にスキャン・・・は駄目.(処理にかかる時間が極端に遅くなる)
- マークシートに折り目がつくと,うまく読み取りができないので注意.
以上の点に留意しつつ,全クラスのアンケートを集計するときには,
- スキャンするマークシートをクラスごとに画像を保存する.
- 一旦,クラスごとにマーク解析処理をしてみて,問題があるようならその組だけスキャンし直す
- 全部の組で処理がうまく通るようなら,一気に全部の画像を解析する
という手順で集計した. 集計結果が出たときにCSVがうまく生成されないときは,「マーク塗り状況」がまとめられているhtmlファイルをExcelで開いて対応.
学校評価についても,上記と同じ手順で実施.しかし,実施の制約上,マークシートに折り目が付いてしまうので集計には手間取った.
ただ,集計作業が完了して,集計結果をみると,グラフ表示を含め,加工し直さなくてもそのまま活用できる情報が生成されるところはとても気に入った.要するに,ユーザ側がソフトが安定動作するようにしっかりとマークシートを作成し,取り扱いにも注意しておけば,集計作業そのものは楽にできるという印象.読み取り精度も完全に,というわけにはいかなかったが,概ね悪くはない.
運用面では,コンピュータに慣れていない教員と一緒に集計作業することを考えると,校内でのマニュアル整備は必須.コンピュータはユーザの都合にあわせて動いてくれない,ということを含めて教員の研修が必要.
生徒による授業評価にしても,学校評価にしても,アンケート用紙が複数枚になってしまうところで難があったので,このシステムの使用は2005年度のみとなった.2006年度は別のシステムを使うこととなる.
謝辞
試行錯誤をしているころ,開発者氏から,ブログ上にコメントをいただき,作業の助けとなった.この場で感謝申し上げる.