隣接校種免許を取得するには

このページで紹介するのは,田崎が隣接校種免許の取得するために都教育庁等へ出かけて行ってお話を聞いた時のメモである.なお,ここに掲載している内容は人により異なる性質をもっているので,ご自分の場合は,きっちりと教員免許授与権者(最寄りの教育委員会ですな)へお尋ねください.

隣接校種免許を取得する根拠は,教員免許法第6条別表8である.3年以上の教職経験があれば,比較的少ない追加単位数で高校の免許取得者の場合は中学2種免許を取得できる制度.

ここでいう教職経験とは,「その免許での指導経験」ということ.すなわち,情報の免許での指導経験,数学の免許での指導経験というようにして経験年数をカウントする.

私は,高校の工業,情報,数学の免許を取得しているが,指導経験は情報のみである.したがって,「情報の免許での指導経験3年以上」が適用されることとなる.取得可能な中学校2種免許の教科は,技術である.

技術の免許を6条別表8で取得するには,

  • 教科の指導法2単位(とはいえ,普通は4単位の講座として開講していることのほうが多いはず)
  • 道徳の指導法1単位(とはいえ,普通は2単位の講座として開講していることのほうが・・・)
  • 生徒指導,教育相談および進路指導等に関する科目2単位
  • 木材加工,金属加工,栽培(各実習含む)それぞれ1単位以上3単位を含めた教科または教職に関する科目4単位(とはいえ,普通はそれぞれ2単位の講座として開講していることのほうが多いはずなので,実際は6単位かな)

合計最低9単位(だけど実際は・・・以下略)必要,ということになる.この単位はどうやったら取得できるのでしょうか.工学院大学の担当者へ尋ねてみた.

窓口にて・・・

田崎:あのー,さっき都庁で技術の2種免許を取るには9単位要ると聞いたので,こちらで取らせていただきたいかとおもうのですが,確か,実習科目は科目履修では受講できなくて,教職特別課程の学生として受講するしかないと記憶しているのですが・・・

係の人:そうなのですが,本学は1種免許を取得する機関なので,教職特別課程に入学するためには,あらかじめ「教科に関する科目20単位」を習得済 みか,習得する見込みがあるという条件があります.これは,本学での勉強についてこられるかどうかを見させていただくという意味もあるので・・・

田崎:はぁ,そうですか,こっちは9単位で結構なんですけれども,教科に関する科目だけで言えば,実習科目だけで足りてしまうんですけれども・・・ それでも余計に20単位・・・(ということは30万円・・・雑費とか教職特別課程関連で50万以上は飛ぶとして,80万円以上・・・9単位だけ必要なのに 沢山単位取って80万円以上・・・必要なのは9単位なのにはちじゅうまんえんいじょう・・・)

係の人:ええまぁ,貴方のような方は前例がないので,こちらとしても何ともお答えの仕様が・・・

田崎:はぁ・・・まぁとりあえず話は分かったので,科目履修生の出願書類だけください.

・・・・・

・・・・・

まぁあれだ,制度は制度だけれども,実際学校に通う段になると話が違うってことだ.ちなみに教育庁の免許係から聞いた話では,教職免許法第16条の 5第2項において,工業や情報などの専門教科の免許を持っている人は,その専門領域に関して中学校の授業を受け持つことが可能,とのこと.私は専門教科と しては,工業と情報を持っているので,

  • 工業免許で,中学校技術の「木材加工,金属加工,機械,電気」と総合学習で関連する領域
  • 情報免許で,中学校技術の「情報とコンピュータ等」と総合学習で関連する領域

を教授可能.だから,無理して高い金額払って中学校の技術免許を取らなくても,教えるだけなら今の状態でも中学校の技術を教えることは(法的に)十分可能.中学生の担任を持ちたい,とか思わなければ十分オッケー.

とりあえず,私は中学校・技術の免許を取得することをあきらめたが,取得したくなったらのためにこのメモは残しておく.

2009年1月25日 以下を追記。

で、やっぱり取得したくなってしまったわけですが、なんでかというと

  • 次の指導要領から、技術分野で「栽培」が必履修になった(これは大きい)。
  • 中学校「技術」と高校「情報」とで連携できるとしたら、という考えはあったし可能であれば実践したいなぁと思っているので、中学校技術の教員免許を持たないと話にならない(やばい)。
  • 法的に中学校技術の一部領域を教えられるということと、東京都が中学生を教えることを認めることは同じではない(そりゃそうだだけどあえて書いておく)。
  • 中学校の教員免許が無いと、あちこちでどんどん作られている都立中高一貫校への公募に応募できない(中高一貫校に行きたくなった時に応募資格が無かったら意味が無い)。

ということで、お尻に火がついたところで工学院大学に再度アプローチ。2009年4月から教職特別課程の学生として通学することに。ともかく単位取得の方法については人により異なるので、教育委員会からしっかりと指導を受けて、その結果をもって単位取得機関に相談しに行くこと。これに尽きる。